北海道&東日本パスでゆく6泊7日鉄道旅【初日 富岡編】
こんばんは
です。
はじめに
※この記事は2017年12月、富士フイルムのカメラX-T2とともに6泊7日の鉄道旅に出たときの記録です。皆さんへお見せするというよりも自分用に旅の記録としてブログへ残しておこうという意味合いがやや強いです。
鉄道や鉄道旅に興味のない方には正直退屈な内容かと思いますが、それでもよろしければご覧になっていってください。
概要
乗り換え待ちの3時間を使い、福島県沿岸の町『双葉郡 富岡町(ふたばぐん とみおかまち)』へ寄り道したときの記録。
富岡町にはかつて家族が住んでいたが東北太平洋沖地震の影響で遠く離れた土地での暮らしを余儀なくされ、現在も帰宅のめどは立っていない。
地震発生前にはたびたび遊びに出かけていた事もあり、自分にとっても思い出深い土地。
折り返し電車発車までの約30分を、当時の記憶を思い出しながら撮り歩いた。
関連リンク
- 北海道&東日本パスでゆく6泊7日鉄道旅【序】
- 北海道&東日本パスでゆく6泊7日鉄道旅【初日①】
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- 北海道&東日本パスでゆく6泊7日鉄道旅【2日目】
- 北海道&東日本パスでゆく6泊7日鉄道旅【3日目】
- 北海道&東日本パスでゆく6泊7日鉄道旅【4日目】
- 北海道&東日本パスでゆく6泊7日鉄道旅【5日目】
- 北海道&東日本パスでゆく6泊7日鉄道旅【6日目】
- 北海道&東日本パスでゆく6泊7日鉄道旅【最終日】
目次
富岡駅到着
富岡駅前の通り。
駅舎は地震による津波で流失したため新しく建てられ、場所も北へ100メートル移動している。
駅の左隣にはイートインコーナー併設の売店も見える。
震災前から駅前は静かな場所だったがかつての面影はほとんどなく、がれきの撤去を終えた更地に新たな住宅の建設が進められていた。
出番を待つ錆くれた線路。
復旧工事の進む仙台方面を望む。
線路は北西にカーブして夜ノ森(よのもり)駅へと続くが、この先20.8kmの区間は2020年春復旧をめどに現在も工事が進められている。
この不通区間が開通すれば、JR常磐線の全区間(上野~仙台)が復旧となる。
『さくらステーションKINONE』は駅の隣にあるお店の名前。
富岡駅は福島第一原子力発電所(イチエフ)から約9.7kmと比較的距離が近いため、放射線量計が設置されている。
再開発の進む駅前。
駅の北側から。
バスロータリーからは代行バスが発着し不通区間の輸送を担っている。
富岡町のマスコットキャラクター『とみっぴー』。
夜にはライトアップされるんだろうなぁ、と思いながら撮影。
陽が落ちた時間にもう一度訪れたくなった。
震災後、駅前にできた宿泊施設『富岡ホテル』。
富岡町内でかつて、衣料品店、雑貨店、居酒屋、自動車販売店などを経営していた8人が『駅前のシンボルとなり、周辺のにぎわいや復興へつなげていきたい』とホテル業へ転身し共同で立ち上げたホテル。
震災前に存在した宿泊施設はいずれも廃業または近隣の中心街で営業を再開するなどして駅周辺に宿泊する場所がなかったので、個人的には大変ありがたい。
次に富岡を訪れる際は、周辺の探索拠点としてこちらでお世話になろうと思う。
駅から数百メートル陸地へ進むと国道6号線が走り、周囲には商店街があるが、地震による倒壊を免れた家々もいずれ崩落する危険あるとかで取り壊されるとの噂がある。
取り壊される前に再訪したい。
駅の売店に掲示されたパネルで、おそらく町内の夜ノ森地区と思われる。
夜ノ森地区は桜の名所として知られ、幹の太い立派な桜がつくるトンネルは実に見事。
2018年には震災後初めて桜まつりが復活し、ライトアップイベント、よさこい踊り、コンサートが催された。
美味しい洋菓子屋があって、行くたびに足を運んでいたが、今はどうしているのだろうか。
夜ノ森地区は現在も一部地域が帰宅困難区域に指定され、立ち入りを制限されている場所がある。
…いつか再び、この桜並木にかつての賑わいが戻ることを祈念してやまない。
線路の先には富岡川があり、鉄橋の架け替えが行われていた。
サケが遡上する様子を眺められる橋が海沿いの道路にあるが、今は通れるのだろうか。
折り返し列車の発車時刻が迫り、ホームへと移動する。
左側に橋脚らしきものが見える。
次にこの駅を訪れた頃には陸橋が完成して見事な眺めは楽しめなくなっていそうだ。
かつて富岡漁港のあった海を望む。
ちょうど写真の中央付近に『ロウソク岩』という高さ20メートルほどの岩が町のシンボルとして存在したが、地震後の津波によって消失した。
有志によって残された、かつてのロウソク岩の姿。
発車5分前。
再訪を誓い、電車へ乗りこむ。
駅併設の売店でアメリカンドッグとから揚げ串、ほうじ茶を購入。
数少ない駅前の買い物スポットとして、どうか引き続き頑張ってほしい。
いわき駅へ戻る車内より。
正座しながら外の景色をただただボーっと眺める。
これから向かう方面の山々の雲行きが怪しい。
この後はJR磐越東線(ばんえつとうせん) ゆうゆうあぶくまラインに乗って郡山駅を経由し、宿泊地の新潟駅を目指す。
北海道&東日本パスでゆく6泊7日鉄道旅【初日②】へ続く。
おまけ
【富岡インサイド様より】
2017年9月、富岡駅の営業再開へ向けた試験運転開始を報じた動画。
富岡町に鉄道が帰ってくる喜びを感じつつ、食い入るように何度も見返していました。