さまぬっこ帳

決断なくして変化なし、少しずつ変わってゆこう

日本一のモグラ駅のはなし

こんばんは。

さまぬこ (@smnksn_fuji2) | Twitter

です。

 

今まで撮りためた写真をふと眺めていたら、旅先で収めたものがいくつも出てきたので、当時の記憶をたどりながら記事にしてみようと思います。

 

第一弾は群馬県にあるJR上越線の駅『土合(どあい)駅』です。

 

場所は谷川岳のふもと付近。

群馬県新潟県の県境付近にあり、雪の多い地域でもあります。

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土合駅前にて。

立派な駅舎ですが、現在は無人駅です。

谷川岳の最寄り駅ではあるのですが、土合駅よりも手前の駅から谷川岳行きの路線バスが出ているため、乗降客はまばら。

 

この土合駅の見どころといえば、新潟方面ゆき下りホームの階段です。

まずはこちらの写真をどうぞ。

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階段の終わりが見えません。

この階段こそ、土合駅が『日本一のモグラ駅』と呼ばれる所以です。

おおよそ460段ほどの階段を下りないとホームへたどり着けません。

当駅最大の特徴は、上下のホーム間が大きく離れていることである。これは、上越線の複線化の際に下りホームを地下70mの新清水トンネル内に設置したことによるもので、駅舎と上りホームのある地上と下りホームの高さは81mもの高低差がある。下りホームから駅舎に行くには、ほぼ一直線に伸びる462段の階段(長さ338m)を上り、143mの連絡通路、さらに24段の階段を上る必要がある。改札口から下りホームまでは徒歩10分程度を要するため、駅員が配置されていた時代には、下り列車については改札が発車10分前に打切られ、市販の時刻表にもその旨が記載されていた。階段の中間部付近にはベンチが設置されている。エスカレーターの設置スペースが確保されているが、エスカレーターが設置される予定はない。

Wikipedia先生より。

 

先ほどの写真右側にあった空きスペースはエスカレーター設置用だったのです。

平時の乗降客が20人程度だそうなので、今後も設置される見込みはゼロに等しいでしょう。

10分ほどかけて慎重に階段を下りていくと下りホームに到着。

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ガランとしています。

下りホームを見に来た他の見学者が数名いましたが、ここに一人で居続けるのはちょっと怖くて自分には無理かも。

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偶然、新潟方面行きの電車が入線。

遠足と思しき学生が100人ほど降りていきました。

 

ちなみにこの上越線ですが、一日に5本しか運行されておらず仮に乗り過ごすと最長4時間は次の電車が来ません。

幸い徒歩圏内にレストハウスがあるので時間つぶしはそこまで苦ではないのですが。

 

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記念撮影している人がいますね。

 

満足したので、再び長い階段を上って地上へ。

…気が遠くなる。

上り階段ですので、下りの倍以上は時間が掛かります。

 

階段の途中にあるベンチで休みながら黙々と階段を上る。

…。

 

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階段を登り切った先の扉。

 

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帰る前に上りホームの駅名標を眺めて駅を後にする。

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下りホームにあった駅名標と高度差を比較。

高低差約82メートルでした。

 

疲れたけれど、とても印象に残った旅でした。

いまでも時々写真を見返しては、また行ってみようかな…などと思っています。

当時はデジカメを持っていなかったので、次は愛機を持って、ですかね。

 

それでは、また。